交通事故における補償
交通事故による治療は、相手が加入している自賠責保険を利用して行います。治療費は患者様の窓口負担はかかりません。後日当院から保険会社に請求します。
むちうち症などの専門治療（自由診療）も料金は気にせずに治療に専念して頂く事が可能です。
治療費について
診察料・通院の費用・転院の費用・接骨院での治療費・投薬の料金など、一切かかりません。
※整体院、カイロプラクティック院、リラクゼーション施設等では、自賠責保険を利用しての治療は行えません。
休業損害費
自賠責保険基準では、基本的に1日5,700円が補償されます。
日額5,700円を超える収入がある事実を証明できる場合、19,000円を上限として以下の計算式により実費が保障されます。
- （１）給与所得者
- 過去にさかのぼって3ヶ月間の1日当たりの平均給与額が基礎となります。
- （２）家事従事者
- 家事ができない場合、収入の減ったものとみなされ1日当たり5,700円を限度として補償されます。
- （３）パート・日雇労働者・アルバイト
- 【1日当たりの給与】×【交通事故にあう前の3ヶ月間の就労日数】÷【90日】×【認定されている休業の日数】
※働いている会社からの証明が必要となります。 - （４）事業所得者
- 交通事故にあう前年の所得税の確定申告所得を元に算出します。
交通費
自家用車のガソリン代・公共交通機関かタクシー代・駐車料金など、通院する際の交通費が保証されますので、領収書は大切に保管して下さい。
慰謝料
慰謝料とは交通事故により被害者が受けた精神的な苦痛に対して支払われる賠償金です。1日4,200円が支払われます。
【実際に治療に通院した日数 × 2】と【治療期間】で数字の少ないほうに4,200円を掛けた金額となります。
むちうち症について
「むちうち症」は交通事故で一番多い首の症状です。
症状は首や、首から肩にかけての痛み、吐き気、頭痛、めまいなど様々です。自然に完治したと思っても、数年後に諸症状が出るという場合もあります。
症状が軽くても、しっかり治療する事を心がけましょう。
また、主治医の先生に症状を伝える際には、曖昧な表現はせず、痛みなら「痛み」しびれなら「しびれ」とはっきりと症状を伝えましょう。
むちうち症の分類
バレーリュー症候群
交通事故により頭部等を打撲すると、小脳・内耳神経・脳幹などの障害が生じ、耳鳴り・めまいなどの平衡機能障害が生じる事があります。
頚部交感神経の緊張により頚椎動脈痙攣を起こしている状態をいいます。受傷後2～4週間以後に発症する事が多いとされています。
耳鳴り・めまい等の症状は他人には分からない症状ですので主治医の先生に症状を詳しく説明して記録化してもらうことです。
特に頚椎捻挫・外膜性頚部症候群などの診断名で整形外科のみに通院されている方は、主治医の先生に症状を訴えて神経耳鼻科や神経内科の専門医を紹介してもらいましょう。
頚椎神経根型
むちうち損傷を追った場合、痛み・シビレ・麻痺・筋力低下などの神経症状が出ることが多々あります。
事故により脊椎部に大きな衝撃を受けた場合「神経根」を障害する事で各神経症状が発症します。
症状としては重度の「むちうち症」です！！
脳脊髄液減少症（低髄液圧症候群）
硬膜・くも膜に何かしらの理由で穴が開き、脳脊髄腔内の脳髄液が漏れ出し、内部の水分と共に脳が動き、脳の血管や頭蓋底の硬膜が刺激され、頭痛・吐き気・めまい・耳鳴り・だるさ・背部痛などの症状を引き起こします。
この症例に関しては、これまで医学会の見解の一致が見られず、裁判で本症例の否定判決が相次いだ事もあり、現段階では残念ながら保険会社との交渉の段階で本症例が認められる事は非常に難しいのが現状です。
事故当初から主治医に対して「どのような場合に頭痛が起こるのか」をしっかり話して、カルテにその内容を記載してもらう事が非常に大切です。
むちうち症の治療
むちうち症はレントゲンやMRIに写らない場合が多い怪我です。病院でレントゲン撮影の結果「骨に異常はない」との診断で、電気治療や牽引治療、湿布などの治療で治療期間が打ち切られるという結果になる場合もあります。
むちうち症の場合、電気治療や牽引治療、湿布や痛み止めの薬だけではなかなかよくなりません。
むちうち症は手で治療しなければよくなりません。
道東接骨院グループでは、痛みや腫れの程度、動きの不具合はないかの検査やテストを行い、患者様一人一人の身体にあった交通事故治療の計画を組み立て、早期回復を図ります。